私が中学1年生の時、秋に入った頃でした。
新しい靴が欲しいと言っていた母が
「いいのを見つけたの。」
と老舗百貨店で買ってきた包みを開けました。

秋らしいワインカラーの、スクエアトゥ5㎝ヒールです。
私がキレイだなーと思って見ていると
母は、一度部屋へ上がってカッターを取ってきました。
買ってきたばかりのパンプスにカッターを当てて
キズを入れ始めたのです。

「何してるの!」
「こうやって内側の革をカッターで切って広がるようにすれば
外反母趾にきつく当たらなくて楽なのよ。」

パンプスって、そうまでしないと履けないものなのか。
大人って、大変だなぁ。
その時は、そんなくらいにしか思っていませんでした。

母のそんな姿を見ながら、外反母趾って大変なんだなと思っていました。
これは遺伝なのか、私自身も小学校4年生の時には外反母趾がありました。
プールの授業で「私の足、ほかの子とちがうな。」
と気が付いてからずっと気になり
「私の足の親ゆびは内側に曲がっています。」と作文に書いたほどです。

その頃はスニーカーで過ごせば良かったので、
痛みもさほどではなかったのですが
それから年月も経って、バイトができる年頃になり
母が買ってきた服や靴をそのまま身に着けていたのを、
自分好みの服や靴を買いたいと思うようになりました。

秋冬物のパンプスが欲しくて、あちらのショッピングモールや
こちらの百貨店と、いろいろ見て歩いていたところ
その中のアパレルショップで目に留まった、
フロントにリボン、ヒールにビジューの付いた
ベージュのパンプス。

店員さんに声をかけて試しに履いてみましたが、
「これ痛い。」
外反母趾が当たって痛かったのです。

「これは痛くて、歩けないなあ。
でもこのパンプス可愛いし、この前買ったスカートに合うし
どうしても履きたいけど…。」
と悩んでいると

店員さんに「ひとつ大きいサイズがありますよ。」と言われ
履いてみるとさほど痛くなかったので、そちらを買いました。

母のように靴を切る勇気はなかったので
外反母趾に当たらないように、痛くならないように
一つ大きいサイズを選び、だましだまし履いていたのです。

それから短大を卒業して看護師として働き始めました。
するとオシャレにも、もっとお金を使えるようになり
元々服よりも靴が好きで、いろいろ靴を買うのですが
やはり外反母趾に当たり、痛いながらも
ガマンして履くという事を繰り返していました。

数年した頃の夏に入る前にサンダルが欲しくて、
通販のページやサイトをいろいろ見ていました。
数ページめくった時に、ヒール部分がクリスタルのように
カットされているサンダルが、目に飛び込んできました。
まさに一目惚れです。

「実際に履いてみられないからなあ。
外反母趾に当たって痛かったら嫌だし。」
痛くなるかなと薄々は思ったのですが
大きめのサイズを選んで、つい買ってしまったのです。

行きは良くても帰りに足を引きずって歩いたり
靴ずれを起こして皮がめくれたり、血が滲んだりしながらも

「オシャレはガマンって言うし。
人魚姫は人間の姿になるために、
歩く度にナイフで足を刺されるみたいに足が痛かったっていうのは
こんな感じだったのかなあ?」

とバンドエイドを貼ったり、市販のインソールを買って入れてみたりと
いろいろ試しながら履いていました。

そんな1つ1つが重なって
外反母趾がすすみ、痛みはひどくなりました。

外反母趾の痛みがひく様子も、
曲がっている角度がましになる様子もなく
診察を受けました。

親ゆびと人差しゆびの間に挟む装具を渡されたのですが

「これって本当に効くの?」

整形外科病棟に勤めていたので
これが根本的な治療ではない事は、分かっていたからです。

「先生が勧める物だったら効くのかもしれない。」
と思い、2ヶ月ほど来る日も来る日も付けていたのですが
器具を外せば親ゆびの曲がりもすぐ戻ってしまい
当たる靴を履けば、やはり痛みます。

装具を付けている間はスニーカーばかりでヒールも履けず
夏で暑かったのもあり嫌になってしまい
だんだん装具を付けなくなってしまいました。

受診しても軽快しない事もあるのか、と思いながら
他に何か治る方法はないかと思い、調べる日々が続きました。
本やネット、テレビに雑誌。

しかし、調べても調べても、出てくる事と言えば
装具を付けろ、当たらない靴を履け、と同じ事ばかり。
でも、それらを実践しても痛みが楽にならないので
私にはどうしても、それが正しい事だとは思えなかったのです。

そんなリサーチが続いていたある日、
検索していると東京のお店がヒットしました。

普通の計測ではしない『空中計測』で足を測り
自分の手持ちの靴に合わせて、インソール調整をしてくれるとの事。
これだけ調べても今まで聞いた事のなかった
『空中計測』という言葉に、私の心は踊りました。

「土台である足の骨格が整えば、外反母趾は楽になるんじゃないかな。
インソール調整をしてもらおう。」
と思い、2ヶ月待ちでしたが、
シフト勤務の都合をつけて東京まで行ったのです。

今まで受診したのは何だったのだろうと思う説明でした。
解剖学・生理学の知識を駆使した説明で
パズルのピースがはめられたように納得できた瞬間でした。

「一番長い時間、履く靴に合わせて調整した方がいいよ。」
と言われ、仕事中に履くスニーカーに合わせて
インソール調整をしてもらいました。

すると、だんだん外反母趾の痛みが楽になってきたのです。

私は
『最初に外反母趾に気が付いた小学4年生の時から
この方法を見つけるのに、一体何年かかったんだろう?
整形外科にかかっても、足の専門じゃなかったから意味が無かったし。
靴やインソールなんかのグッズに、お金もたくさん使って、
欲しくてもどうしても足に合わなくて、ヒールを買うのをあきらめたり
その間にも痛みをこらえながら、やっとこの方法に出会った!
やっと見つけたこのインソール調整をまだ知らない方に、ぜひお伝えしたい!』
と思いました。

インソール調整をして下さった店長さんがスクールを開催すると聞いて
さっそく1期生として申し込み
2週間おきに、4ヶ月間、飛行機で東京まで通い
実践的な講義・ルブタンやアライアなど
ハイブランドシューズを使用した実習とスキルを重ねました。

整形外科看護師としての解剖学・運動生理学の知識や経験。
そして学会参加や大学教授の講義聴取などの、新たな知識。
オシャレな靴やヒールをガマンする事なく履きたかった
私自身の試行錯誤も含めて一体化させ
4年前の私が知りたかった、知るべきだった
最高のプログラムを作って、今、公開しました。

足が痛い・靴ずれする・魚の目やタコがある、そんな方はぜひ!

◆◆インソール調整・ショッピング同行を
受けた方々のお声です◆◆

「わ、今までの靴じゃないみたい!」

「インソール入れたら前滑りしないわ。
ヒールを履いたら骨盤が立ってる感じがする!」
(そうです。姿勢が良くなります)

「家にあるので1回しか履いたことのない靴あるけど
3足くらいこれでいけそう!」

「絶品パンプスの『絶品』の意味が分かった!」
(セミナータイトルが
「市販インソールで絶品パンプス(TM)へ!」の時です)

「痛くて履けなかったパンプスが
一瞬で痛くなくなったのは感動でした!」

「たくさんヒールで歩けるかもしれない!」

「靴でこんなに安心、
ワクワクしたの初めてです♡」

「私が求めてたのは、これだわ!」


デザインが気に入って買ったけど、
痛くて履けない靴や
すぐにかかとが抜けるから、長時間歩けないその靴、
インソールで調整すれば捨てなくても
履けるようになるかもしれません。

何より、ご自分で靴を選べるようになる事。
それができるようになれば、一生ものの財産です。
知識は誰にも奪えません。
持ってて邪魔にはなりませんよ?

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